400年の歴史を感じる「奈良井宿」


3日目の朝です。コーヒーだけ飲んで、江戸時代から旅路として愛された街道のひとつ、塩尻市の奈良井宿に向かいました。松本市から塩尻市まで車で1時間ちょっとです。


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400年の歴史をもつ中山道の中で、日本最長の宿場町として今も当時の面影を色濃く残した「奈良井宿(ならいじゅく)」は、貴重な町です。
中山道六十九次のちょうど真ん中に位置し、多くの旅人で栄えた宿場町は“奈良井千軒”として親しまれていました。


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江戸時代の風景がそのままのような情緒ある建物、その奥には青く美しい山々が広がり、清々しい空気を胸いっぱい吸い込んで、1キロほどの楽しい散策路となりました。奈良井宿で驚いたことは、ツバメが多いこと、ものすごい数のツバメがビュンビュンと飛んでいて軒先にも巣がたくさんありました。平和な風景。


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切妻屋根の平入の家並を見上げれば、ほとんどがトタン葺きや鋼板葺きです。その屋根がすべて傾斜の緩やかな緩勾配で、冬の積雪が陽が当たった面だけ溶け、一方向だけから落ちないように、雪の重みのバランスが崩れ家が傾くことがないようにとの工夫だそうです。


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1階部分より2階がせり出している出梁(だしばり)造り。外壁より外側に張り出した梁が軒を支える様式で、2階が1階より少し前にせり出しています。2階の面積を広げ、ひさしの代用などの目的で使われたそうですが、町家の格子と調和して、味わい深さをかもしだしていました。


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電線も地中に埋めクーラーなどをつけている家はほとんどなく江戸の風景を壊すものはありません。この猛暑でも扇風機で十分だと伺い、びっくりしました。


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ひときわ目を惹く外観の「BYAKU」は、こだわりの宿でした。


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奈良井宿には、当時の建物をそのまま使ったお店や飲食店も数多くあり、そこでの食事も奈良井宿訪問の楽しみです。喫茶店や甘味処もいくつもありますが、朝早いのでどこも開いていませんでした。


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実際に使われていたかご。

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業を屋号にしてしている家が多く、糸屋、穀屋、枡屋、餅屋、床屋などもありました。
さて、この越後屋は・・・(おぬし、悪じゃな、ではなく)木曽漆器を作っていたところでした。


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奈良井宿には、合計6つの水場があり、かつては中山道を往来する人々の喉を潤したり、生活用水に使われたそうです。また、防火水槽の役目がありました。


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こころ音


こちらで昼食、“とうじ蕎麦”をいただきます。
信州蕎麦は全国的にも有名ですが、蕎麦をゆがいて食べる“とうじ蕎麦”は、長野県と岐阜県の境にある野麦峠(のむぎとうげ)周辺の奈川が発祥とされ、奈良井宿でも古くから親しまれてきた郷土料理です。
鍋につゆと山菜やきのこなどを入れて煮立て、その中に竹籠に入れたそばを入れ、温めて食べます。
鍋に “投じる”ことから、“とうじ蕎麦”と呼ばれるようになったようです。

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冷やし甘酒。おろし生姜をいれて、暑さに負けそうな体に沁みますねー。


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「こころ音」の蕎麦は、毎朝手打ちの九一、玄蕎麦には地元の開田高原産の蕎麦粉を8割、2割が塩尻産だそうです。
熱い鉄鍋に白菜、ねぎ、きのこ、鶏肉、油揚げが入った醤油味の汁に網杓子の中に入れた蕎麦をくぐらせていただきます。
素朴な味わいの蕎麦つゆとお蕎麦は、おいしかった。


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茨城の「慈久庵」のけんちん蕎麦も茹でおきした蕎麦を汁につけていただきましたが、このように、昔は忙しい中に時間を見つけて食べることが多かったのではないでしょうか。


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残った汁を使い、雑炊もできるので迷わず卵とごはんを注文。こうやって食べるのがお約束だそうです。かなりお腹はいっぱいでしたが、せっかくですから、
味はもちろん期待を裏切りません。〆までおいしかった。


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木造が主流だった時代の伝統建築が町のあちこちに息づいています。
松本もここ奈良井宿も町中はどこも履き清められ美しく、手入れされた植木が家の前に置かれ、すがすがしい空気が流れていました。地元の人と交わした何気ない会話も、みな親切で温かみがあってなんて魅力的な町なんでしょう。
ワイナリーを訪ねるのも良さそう、きっと冬もいいですね。上高地にも行ってみたい、もっともっと長野を知りたくなった旅でした。
最後に・・・現地で飲むリンゴジュースはなんておいしいのでしょう。お風呂上がりに、朝起きてすぐに、ごくごく飲んでいました。持ち帰ると味わいがなぜか変わりますよね〜。笑


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⚫︎松本ぶらぶら

⚫︎松本「喫茶室 八十六温館」

⚫︎松本 開店前に売り切れ?「うなぎのまつ嘉」
 
⚫︎松本建築と夕食



by PASSAGE_4 | 2025-07-14 12:58 | おでかけ | Comments(2)
Commented by corotomo at 2025-07-14 16:19
こんにちは
松本ぶらぶらからじっくり読んでますが、美しい写真とアインちゃんママの文章で、やっぱりブログはいいな〜と思う充実さです。

アインちゃんパパからの金曜日の午後に出て〜の提案、いいですね!
美味しいもの沢山と歴史ある建物の素晴らしさ〜
長野は行ったことがないんですが、松本は伊藤まさこさんの本などで憧れがあります。
アインちゃんママの目を通して見る松本は、更に素敵♡
もう1度じっくり、気になるところを読み返します。
どこに行っても、その土地の美味しい蕎麦がありますね。
美味しそうでした〜

それから、教えてもらったテレビ東京「わたしのヒュッゲ」
細川亜衣さんの前後編を見て、次は小林モー子さん編を楽しみにしてます。
福岡のテレQではやらないので、BSテレ東でね(笑)
短い番組だけど、もっとたっぷり収録されてるんでしょうね。
Commented by PASSAGE_4 at 2025-07-15 09:25
corotomoさま

こんにちは。
松本旅、ご覧いただきうれしいです。ありがとうございます。
わたしは日記のように記録して、見返すためにも検索が楽なのでブログ派
ですね。coromotoさんの幅広い豊かなお話は、ブログにも向いていますよね。

わたしも伊藤まさこさんの松本暮らしの記事を目にするたびに、松本に行って
みたいと思っていました。今回松本を選んだのも、そのことを思い出したからで、
前日に、慌てて本を読み返しました。
今はクラフトフェアも、もう全国レベルで有名ですし、三谷さんのお相手も
変わりましたね。(-。-;)

今回は観光を目的とせず、ぶらぶらお散歩していた感じでしたが、町自体が
コンパクトで内容がぎゅっと詰まっているようで楽しかったです。
飲食店がお昼だけの営業というところも多かったので、胃袋が元気だったら
もっとお茶もできましたね。

そう、「わたしのヒュッゲ」あんなに短いのですよ。
おっしゃるとおり、たくさん撮っていますよね。
映像もきれいだし、もったいないですよね。
でも、好きで毎回録画して見てます。


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